常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2020年8月29日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:23 駐車箇所−−1:31 林道終点−−1:41 山ノ神−−1:49 古池−−2:14 大滝−−2:51 笠原沢−−3:31 最終水場−−4:06 常念乗越−−4:58 常念岳 7:15−−7:53 常念乗越−−8:16 最終水場−−8:43 笠原沢−−9:05 大滝−−9:20 古池−−9:25 山ノ神−−9:23 水浴び 9:2707−−9:31 林道終点−−9:37 駐車箇所

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2020年8月29日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場「公式駐車場」より先にも林道沿いに駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント2週続けて常念岳へ。先週と違って通常の週末の賑わいだった。午前中の早い時間帯からガスが上がって展望が無くなったが、その前に登頂したので展望を楽しめた。デジカメが本格的に不調で対応が必要




いつもの駐車余地。出発時に1台の空きあり 林道終点のトイレ
最終水場。デジカメ不調で中央部以外はピントが合っていない 安曇野の夜景
常念乗越 テント場の光。常念岳向けて出発する姿もあった
4時40分にかろうじてライト不要な明るさに 東の空。遠くは雲海
山頂直下 三股分岐
常念岳山頂 気温は+10℃
浅間山。水蒸気が明瞭な雲になっている 浅間山の北側から日の出
日の出時の八ヶ岳〜南アルプス〜中央アルプス(クリックで拡大)
日の出前の穂高〜槍ヶ岳。稜線に僅かに雲がかかっているがその後雲が取れた
日の出前の裏銀座〜後立山方面。この時点では立山剱岳は雲の中だがその後晴れた
日の出直後。常念岳の影が映る
今回も両神山が見えた 蝶ヶ岳。金曜宿泊の結構な数のテントあり
後立山方面
日が高くなってからの南の展望
頚城山塊も姿を現した
山頂で久しぶりに雷鳥を目撃 子は2羽生存
三俣山荘 7時前なのに雲が湧き始めて蝶ヶ岳が見えなくなった
7時過ぎ。北側もガスに覆われ始めた 雷鳥を追って山頂北側巻道を下る
再び雷鳥発見。動かない雷鳥は発見困難 子はハイマツの中
登山道上から親鳥を撮影 山頂を振り返る。ガスがかかっている
ブロッケン現象 トウヤクリンドウ
常念小屋 巻道分岐
ミヤマママコナ ミヤマコゴメグサ
常念乗越 常念乗越から見た常念岳
一ノ沢方面はまだ晴れている ヤマリンドウ
カニコウモリ ミヤマアキノキリンソウ。高い場所では終わりかけ
最終水場 キオン
シシウド トリカブト
ヤマハハコ 唯一咲き残ったハクサンオミナエシ
胸突八丁。登りの登山者が何人も休憩中 ゴマナ
センジュガンビは残り少ない おそらくクガイソウ
ヤマハッカ 林道終点。登山指導所は無人
林道から稜線を見上げる。雲に覆われる 駐車余地到着


・今週末の天気は大気の状態が不安定で日中は雷雨の予報で。天気予報では長野県は曇時々雨の表現だが、実際には午前中は晴れ間が期待できそうだ。風は湿った南寄りで標高が高い場所ではガスの可能性もあるが、トレーニングの意味も込めて常念岳に向かうことにした。

・金曜夜の一ノ沢林道の駐車場はまだ空きあり。いつもの駐車余地には2台の車あり。日中でも日影になる位置に駐車し酒を飲んで仮眠。昨日は夜遅くまで残業だったので爆睡だった。出発は山頂で日の出を見るために1時半としたため睡眠時間は4時間。

・1時に起床して軽く飯を食って出発。頭上は予報と違って満天の星空。これなら山頂での展望を期待していいだろう。予報では風は弱いとなっていたが、一ノ沢の谷底でも西寄りの風が吹いている。歩く分には涼しくていいが、稜線で風が強いと体感的に寒すぎるかも。

・林道終点から勝手知ったる登山道へ。登山道上に流れ込む水の量は先週からさらに減って、山ノ神前もだいぶ乾いてきた。最近は夕立のようなにわか雨はあっても天気が崩れて長時間の降雨は降っていない。

・高度が上がってくると徐々に涼しくなり扇の出番は無くなる。首に巻いた濡れタオルも常念乗越まで。気圧配置は南風が入る形で例年より気温は高めだと思うが、それでも季節は8月下旬で秋へと進んでいる。

・最終水場で水補給。下界の夜景がきれいだ。ジグザグに登って常念乗越に到着。先週同様に通常の私の所要時間より30分近く早く、これなら確実に日の出に間に合う。槍ヶ岳山荘、北穂高小屋の光がくっきりと見えているが、どうやら槍穂の稜線には僅かに雲がかかっているようだ。でも常念岳上空は満天の星空で快晴の模様。

・常念岳に向けて登っている登山者の光がいくつかあり、これから登ろうとする登山者の姿が近くに見られる。この時間帯の登山者数は今シーズンで最多だろうが、それでも例年よりは少ないように感じる。鞍部での風は弱く、半袖半ズボンのまま登ってちょうどいい体感温度だった。

・鞍部から登り始めて10分程度で追い越された。私が登りのタイミングは夜間や早朝でほとんど人がいないこともあって追い越されたことはなかったのだが。あのペースだと山頂まで40分もかからないのではと思われる。こちらは急ぐこともないのでマイペースで歩き続ける。

・歩き慣れた岩だらけの斜面をジグザグに登っていく。ここは広範囲に岩が転がって植生が無い中に道があり、ルートは石の上なので足跡は残らず慣れた私でも道を外すことがあるくらいなので、初見でLEDライトの光を頼りに登ると登山道を外すことが良くある。先行していた男性も途中で道を外して私が正規ルートから追い越す格好となった。まあ、道を外しても安全に登れるルートはいくつもあるので、落石さえ起こさなければ大きな問題は無い。

・日の出30分前くらいから東の空が明るくなってくる。残念ながら地平線付近に雲がかかっており、地平線から登る日の出ではなく雲海から登る日の出になりそうだ。日の出の時刻が少し遅れるだろう。日の出の方向には浅間山と噴煙がくっきり。実際には噴煙ではなく水蒸気で、いつもはほぼ見えない。それが見えるということは空気中の水蒸気量が多いことを意味する。晴れてはいるがやはり今日は条件は良くないようだ。

・4時40分頃にLEDライトが無くてもどうにか歩ける明るさに。この明るさでは色の判別は不可能で白黒というかほぼ黒の世界。周囲の登山者はまだライトの光で歩いているが当然だろう。

・三股分岐を通過、最後の登りで常念岳山頂に到着。まだ日の出前だが先着が5,6人いるという今年初の賑わいだった。東側は背の高い雲海で四阿山と浅間山は見えるが志賀高原の山々はほぼ見えないし、頚城山塊も雲の中。でも南側の展望は良好で八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスは良く見えている。八ヶ岳の左側には両神山も。槍穂の稜線には岐阜側から流れ落ちる雲が僅かにかかっているが、時間経過と共に雲が取れてきた。裏銀座や立山剱岳、後立山方面は雲がかかっている。どうやら北陸方面は雲が多いようだ。しかしこの雲も日が徐々に高くなると晴れてすっきりと見えるようになった。

・蝶ヶ岳はデジカメのズームを最大にするとたくさんのテントとたくさんの人が見えた。平日の金曜でも宿泊者が多かったようだ。あちらはテント場やヒュッテから山頂まで短距離なので日の出の時刻でも山頂にいる人は常念岳より格段に多い。

・今回は久しぶりに雷鳥を目撃。親鳥と子供二羽。最初は山頂西側にいたのが徐々に山頂北側を巻いて東へと移動していき、山頂到着から2時間後でもまだ見かけることができた。ただし登山道からやや離れた場所にいたので気付いた人は少なかったようだ。日の出の頃はほぼ山頂にいたので見やすかった。

・日の出から1時間ほど経過すると早くも蝶ヶ岳付近に雲が湧き始めた。そのうち消えるかと思ったら増す一方。穂高の各ピークにも雲が絡むようになり、立山、剱岳は雲に隠れてしまった。やがて安曇野方面からガスが断続的に上がってくるようになり、徐々に展望が遮られる時間帯が長くなってきた。今日は日の出の時間帯に山頂に到着して正解だった。

・ガスって来たので下山開始。この時間はまだまだ登ってくる登山者が多いが、おそらく常念小屋で朝食を食べた人だろう。でもこのガスでは展望は・・・・。縦走路がガスと晴の境界で、ガスが切れたタイミングでブロッケン現象が見られた。これは私にとって今季初だ。ただし、太陽がまだ東にあって霧の発生源が同じ東なので、太陽の方向のガスが切れて西側のガスが残っている短い間しか見ることができない。これが夕方なら安定して見られたはずなのだが。

・常念小屋のテントは10張ちょっと。この時間にあるテントの主は常念岳を往復しているか大天井岳を往復しているかであろう。常念乗越はガスの層より下で晴れているが、槍の穂先には雲が絡んでいた。常念岳山頂から見ると安曇野側から雲が上がってきているので一ノ沢は雲海に覆われているかと思いきや、雲一つなく晴れている。雲が湧いているのは常念岳山頂直下からであった。

・一ノ沢ルートを下っていくと次から次へと登山者が上がってくる。これが通常の週末の光景だ。登山道が狭い場所では結構な待ち時間になるが仕方がないことだ。例のごとくツアーの大集団は皆無。皆数人の小パーティーであった。

・胸突八丁より下になると休憩している姿が多くなる。毎週北アルプス日帰り登山ばかりやっている私から見ると頼りなく思えるが、考えてみれば普通の登山者は常念岳クラスの山なら途中で数度の休憩は当然だろう。それに今日は常念小屋までと言う登山者も多かろう。時間的には十分に余裕がある。ただし、このまま天候が崩れなければの話であるが。

・山ノ神を通過して支流で水浴びしてから林道終点へ。登山指導所は先週は人がいたのに今週は無人。もう有人期間は終了。高山植物は夏が終わって秋に移り変わっているが、そろそろ夏山シーズンも終了だ。

・今日すれ違った登山者は多かったが、林道に駐車している車の数もそれを物語っていた。私が使った駐車余地までの間に路側駐車している車が数台あったし、私が使った駐車余地より下の駐車余地も満杯状態で、公式駐車場付近は路側駐車で車のすれ違いが不可能なほど駐車していた。登山者数も駐車した車の数も今期最高であることは間違いなかった。

 

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